STAFF COLUMN

スタッフコラム

笠原の読書感想文『世界と私のAtoZ』

作成日:2023.1.5

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは、パフの笠原です。

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

私はと言いますと祖父母の家に行き毎年参拝している神社に行きました。世間的にもコロナ禍という感覚が薄れてきているのか、ここ数年の中で1番混んでいたように感じます。自分はテレビのお正月特番にも対して興味がないので毎年なにかしら本を読むことにしているのですが、今年は竹田ダニエル著『世界と私のAtoZ』を読みました。いわゆるZ世代と言われている最近の若者世代についてさまざまな側面から論じた内容になっていてとっても面白かったのでネタバレにならない程度に、読者感想文的に皆さんにもシェアしたいと思います。

(なんだか小学生の宿題みたいですね)

 

この本を読んで感じたことは大きく3つ

 

・Z世代が「仕事のやりがい」と「福利厚生」と一見相反しそうな2つのことを聞く理由


本著によると、まず前提として、Z世代は環境危機やパンデミックといった不安定な社会状況がデフォルトで育ってきた為、どうなるかわからない将来のことよりも今この瞬間どうやって生きれば良いかを真剣に考えているとのことです。(文中にはミレニアル世代が2008年の金融危機に直面した時と状況が似ているとも記載されていました。)その為、「好きでもない仕事」をする意味そのものを疑い出しています。だからこそ、仕事に対して、自らのリソースを注ぐだけの価値があると思うためにやりがいを求める一方で、仕事は労働力を売るという現実的な行為として捉えている一面があるそうです。

そう考えると、自分が本当にこの仕事をやる意味があるのかを確認するための「やりがい」の確認と自分自身の労働力を提供した対価が納得できるものかどうかを見る基準として「福利厚生」を聞いているのではないかと感じました。

 

・Z世代は強そうでもあるし弱そうもあるその実態


Z世代といえばテレビなどで社会問題について積極的に発言したり、運動を起こしているという強そうなイメージの一方で、仕事などはすぐに辞めてしまう打たれ弱いイメージもあるのではないでしょうか。こうしたイメージは一見正反対のようでどちらもそれなりに正しい、というのも社会をより良くしていくための行動もZ世代にとっては自分自身をより良くしていくための行動の延長線上にあるからだそうです。

確かに私も営業していく中で「最近の若者はすごく賢くて行動力もある」と聞く一方で、「すぐ仕事を辞めてしまうし意味のないことをやりたがらない」といった意見をよく耳にします。本著によると、そうした特徴は全てセルフラブの延長線上の行動であるからだと解釈されています。

 

・Z世代に伝えるべきなのは「なぜ働くのか」


上記2点でも述べられていたように、Z世代は「そもそも会社に期待をしていない」「自分自身にとって価値のあるかどうかが判断基準」と言った特徴があります。だからこそ、その個人自身がその会社で働くことに意味を見出せないと働き続けることは難しいと思います。こうして書いてみると至極当たり前のことですが、以前の世代との違いは

「この会社で働き続ければ報われる」という感覚がないことでしょうか。


働き続ければその会社が面倒見てくれる、という信頼は無いからより良い会社を見つけようと色んな会社から内定をかき集めたり、入社早々転職サイトに登録したりするのかもしれません。会社が信頼されていない、という状態自体は採用活動云々というより社会全体の問題かもしれませんが、採用シーンにおいてはまず、その会社で働く意味を伝えることが大切なのではないかと感じました。

 

ということで私にとって特に印象的だった部分を自分自身の見解を含めて書いてみました。曲解してしまっている部分もあるかと思いますのでぜひご自身で読んでみてください!



Amazonリンクはこちら

Z世代と直接話せるイベント「ギャザリング」も毎月開催しておりますのでご興味がある方はパフまでお問い合わせくださいませ。

 
ページの先頭へ