創業物語 プロフィール
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  第44話    「紙切れ2枚の事業計画書」 2001/6/11  
1997年10月下旬。

カミさんの承諾を得たボクは、なんの気兼ねもなく正々堂々と独立への準備を
進めることができるようになりました。

まず、真っ先に報告したのは、あのムライミツル氏。

釘 : 「ムライさーん、ムライさんの忠告通り、カミさんを説得し味方につけまし
       たよ?」

ム : 「え?何の話?」

釘 : 「何の…って、おれ会社作るんですよ、作れって言ったのはムライさん
       ですよ?」

ム : 「えー!?そうかー、作るのかー、へー、そうかー、思い切ったなー…」

まー、もともとこんな感じの人なので、あまり気にしませんでしたが。

そして、次の報告&相談が、兄貴。
そもそも弟のボクをリクルート業界に引きずりこんだのは、兄貴。
この時兄は、某リクルート関連会社の社長に就任したばかりでした。

そんなことで、兄貴にはぜひ出資を仰ぎ、株主になってもらおうと思って…。

釘 : 「あ、もしもし俺、清秀だけど久ぶり。あのさー、俺会社作ることにした」

兄 : 「そうかー」

釘 : 「よかったら出資してくれないか?」

兄 : 「わかった。100万円くらいなら何とかするぞ」

兄からは、少しは反対されるかと思いきや、むしろ独立することを喜んでくれた
ようでした。しかも100万円ポーンと出してくれるという…。

逆に拍子抜けしたものでした。

さて、これで資本金は、とりあえず自分のお金と併せて、200万円確保した
ことになります。

あと800万円どうするか…。

「そうだ!昔からの友人をリストにし、一人一人お願いしてみよう」
「とりあえず、『事業計画書』をつくんなきゃ!」

そして苦心の末できあがったのは、A4サイズ2枚だけの事業計画書。
今読み返すと、恥ずかしくなるほど拙いものでした。

そして、作成の翌日から、本格的な出資者探しが始まるのでした。

                                  ( 詐欺でつかまるなよな!…つづく)

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