
パフには「職サークル」という事業がある。「学生のよりよい就職、よりよいキャリアを応援したい!顔の見える就職と採用を世の中に広めたい!」という思いで、学生に本気で向き合い、本音で対話をする協賛企業と一緒になってつくる事業。手間はかかる&収益は上がらない、まさに非効率の権化とも言える取り組み。そんな「職サークル」での時間を経験して社会人になった2人の若者が久しぶりにパフへ遊びに来て、ベテランよーこと一緒にあれこれ語ってくれました。
Chapter 01Chapter 01Chapter 01
有象無象に思える就活の世界で「ちゃんと人間」してる人たちがいた
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そらくんもさっちーも、ちょうどコロナ真っ只中で就活をしていた世代だよね。
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そうですね。僕の場合は最終面接こそ対面だけど、ほぼオンライン。始めたばかりの頃は右も左もわからず、とりあえず大手ナビ経由で説明会に参加していました。企業が自分の会社のことを説明してくれるんだけど、面白くないし興味も持てない。もっと楽しめるアプローチはないのかなと色々探していた時に「職サークル」の一企画だった「就活ワークアウト」っていうのを見つけて。キャッチフレーズは「就活筋を鍛えよう」だったかな。なんだコレ?ちょっと怪しい?って思ったけど(笑)、誰でも参加できるポップさとオープンさに惹かれてとりあえず登録してみた、っていうのがパフとの出会いでした。
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私は元々コンサル会社に行きたいと思っていて、いろいろ調べている中で出てきた一風変わった会社がパフでした。ホームページ見ても「あえて、パフ」とかデカデカと書いてて。アピールの仕方も、なんかちょっと他とは違うなあと。大学は沖縄だったけどオンラインだから距離も感じないので、「職サークル」に参加するハードルも低かった。
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へ~、そんな経緯で「職サークル」に参加してくれたんだね。それぞれ参加してみて、どうだった?
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まず最初、イベントに参加した時は「大人が感情丸出しで、しかもすごい喋るな」って思いました(笑)。たとえば「自立って何?」とか「企業の弱みを語ろう」みたいなテーマでこんこんと話す。もちろん他の就活セミナーでも人事の方はたくさん喋るけど「ただ声が流れてきているだけ」という感じ。極端に言ってしまえば、録音を流しても変わらないんじゃないかと。一方で「職サークル」にいる大人たちは、台本のない会話をしてた。それを見て「ああ、ちゃんと人間だな」って感じたんですよね。
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就活生という悩み多き生き物を相手に、一方的に何かを論じるとかじゃなく、双方向のコミュニケーションで向き合ってくれる大人がたくさんいたよね。アドバイスするというより、自分事としてたぐり寄せて一緒に悩んで考えてくれる人たちが。
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利害関係のない場、というのもよかった。「自社の採用のためにこの学生をどうにかしてやろう」みたいな感じがなくて、本当に目の前の一学生のよりよい就活に向き合ってくれてました。本質的なことを考える時間が、刺激的で楽しかった。
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よーこさんの熱……というか圧というか(笑)。とことん本音で迫ってくるのも、他の就活場面ではあまり見ない大人像だったよね。
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Chapter 02Chapter 02Chapter 02
本気の大人に教わったのは「世の中のフツウになびかない」ということ
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「職サークル」に参加して、今の自分につながってるなと思えることはある?
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「本音の自分でいること」の大切さがわかるようになりました。
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就活ってネットで調べると「100社受けた」とか「150社落ちた」とかそんな世界。そんなやり方に違和感を感じつつも、内定をとるためには自分もそうあらねばならないのかと思っていた節があったんです。でもパフに出会っていろんな大人といろんな話をしてわかったのは、自分にウソをついて会社に迎合したりするんじゃなくて、数は少なくてもいいから本当に自分に合う会社を探すのが大事ってことでした。会社の方向性と自分の目指すものが近いほど、入った後もその会社を大きくしようとか、冒険してみようっていう気持ちも湧いてくる。自分にとっても会社にとってもいい就活のあり方に、早いうちに気づけたのがよかった。
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内定が欲しくて、その会社の求める人物像に自分を合わせにいきがちなんだけど、合わない会社に無理して入ることないじゃん、っていう話はよくしてたね。
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私は、自分にとっての本質がちゃんとわかるようになったっていうのが一番大きな収穫だったかな。元々コンサル志望だったけど「職サークル」でいろんな人と話をする中で「なぜなの?」「本当にそうなの?」ってしつこく訊かれて。自分はなぜコンサルをしたいと思ってるんだろう?本当にやりたいことって?そもそも働くってなんだろう?って、自分の中にある本質に迫った結果、自分が進みたいのは福祉、それも介護業界なんだって気づいた。当初から考えるとすごく大きな方向転換をしたけど、納得感も大きかったんですよね。
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世間で言われるいわゆる「フツウの就活」してたら、僕ら2人ともきっと今の会社には入ってなかったよね。
Chapter 03Chapter 03Chapter 03
なくすわけには
いかない、パフの心
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よーこさんは、ずっと「職サークル」に関わってきてるんですか?
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「職サークル」自体は私が入社する前から続いていて、みんなで大切に育ててきた事業だったんだけど、実は5~6年ぐらい前に「もうつぶすしかない」っていう時期があったの。収益は上がらないのに手間はかかる、結局お客さんのためになってないんじゃないかという話があがってね。やめるかやめないかっていう瀬戸際までいってた。その時に、今の社長から「職サークルをなくすかどうか迷ってる。だからこそ、最後によーこに託す。どんな風に変えてもいいから、職サークルを何とかしてほしい」とバトンを渡されたんだ。
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そうね。職サークルはすごく難しい事業で、それがついに自分にバトンが回ってきてしまった・・・とすごいプレッシャーだったよ。迷わなかったと言えば嘘になるんだけど、「職サークルがなくなってもいいの?」そう自問自答したときに、「絶対に嫌だ!」って思って・・・。
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だって、「職サークル」はパフの心だから。—(涙で言葉に詰まる) —ダメだ、これ話すと泣くわ・・・。
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そう、こういうのがパフらしさなんですよ(笑)。大人がすごい泣く。
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(涙を拭いて— 気を取り直して—)私自身の就活時代は、まだ就職氷河期が明けきっていない頃で。周りもみんな苦労していたし、私も就活イヤだな、したくないなっていう気持ちで始めたのね。そんな時に出会ったのが「職サークル」の大人たちだった。2人が言ってくれたみたいに、自社の利益を度外視して目の前の私たちに本気で向き合ってくれる大人たちに出会って、社会ってこんなにあったかいんだって思った。そこから就活も楽しくなっていったんだ。
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よーこさんも僕らと同じように「職サークル」のイベントに参加してたんですね。そこからパフに入ったんですか?
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理系だから研究職!って勝手に思い込んでたんだけど、「職サークル」の中でみんなに営業向いてる向いてるって言われて。営業なんて考えてもみなかった選択肢だったんだけど、パフでがむしゃらに働いている人たちや、「職サークル」に集まる協賛企業の皆さんに惚れ込んで、ここでなら全力で働けそうだ!って思って入社したよ。
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よーこさん自身の人生を変えた場でもあったんですね。「職サークル」は。
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「職サークル」の難しさって、どんなことなんですか?
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まず、お客様にわかりやすいメリットを示しにくい。私たちが「職サークル」を運営するのは、世の中の就職と採用をもっともっと「顔の見える」ものにしたいからであって、その理念に共感して本気で学生に向き合ってくれる人が集う場をつくりたい。お客様に「職サークル」の協賛のご案内をするときに、もし「いい学生に出会えます、採用できます」とか謳ってしまったら、集ってほしくない人たちに売れてしまうサービスになっちゃう。利益追求ではない、単純じゃない、難しい事業。そんなジレンマをぜ~~~んぶ引き受けたうえで、信念をもって「職サークル」を運営してるよ。
Chapter 04Chapter 04Chapter 04
働くって悪くないし、
社会はあったかいんだと、言い続けたい
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そういえば、就活時代に「ワークライフバランス」っていう言葉がすごく流行ってたんですよね。でも自分は、ワークとライフを切り分けて、週5日の働いている時間をまるでマイナスかのように扱っているそのワードに違和感があって。そんな時によーこさんが話してくれた「週7日で楽しもう!」っていうのにしっくりきたんです。
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Work in Lifeっていう考え方だよね。ワークもライフも線引きせずに全部が楽しい!っていうのがいいじゃん、ってね。そらくんが一生懸命に働いている姿が見れてうれしいよ。さっちーも卒業してから何度か会ってるけど、いつも心から仕事が楽しい!って話してくれて、もう最高!
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へへへ。就活中に、自分にとって大切な本質に気づけたからだと思います。ありがとうございます。
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「職サークル」で伝えてきたことが、2人の今の幸せにつながっているなら良かった。「職サークル」はやっぱり、若者にとって良いものであってほしいと思ってるんだよね。社会の入口である就職活動が、学生さんたちにとって心震える体験であってほしいし、人との温かいつながりをちゃんと感じられるものであってほしい。「社会っていいな」とか「働くって面白いかも」という気持ちでスタートしてもらいたいから。
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企業が、自社を選んでもらうための合理性ばかり訴えてスピーチするような採用活動は、やっぱり学生からしても魅力を感じづらいです。
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企業にとって都合のいいことしか言わなかったら、そりゃ心には届かないよね。目の前の学生はもしかしたら自分の会社には入らないかもしれない。でも、その人は社会のどこかで活躍してほしい誰かであるわけだから、その人のためにできる限りのことをした上で、その場所がウチにあるのなら選んでね、と。そんなやり方は非効率でしかないけど、でもそういう気持ちで採用活動をしてくれる会社を世の中に増やしていくっていうのが、パフの存在意義だと思ってる。
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小さくてもコツコツ続けて広がっていけば、社会変わるよねって本気で信じてる事業なんだよね。だから全然儲からない。でもそれでいいと思ってる。
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学生に非効率に向き合うこと、これからも続けていくんですね。
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よーこさんの頼みなんだから、断れないよね(笑)。僕も話せてよかったです。
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2人の話を聞いてて、日本の未来は明るいって思った。今日はありがとう。
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まずいね。でもメイク道具も持ってないからしょうがない。このまま撮ってくださいっ(笑)。