釘さんの100の出会い プロフィール
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  <第135話> 「新卒二期生 保坂光江の巻」   2007/08/06  
 
2001年6月。イトー、キミワダ、ミズノ、ムラカミの4名に内定を出し終 えたことで、パフ新卒ニ期生の採用は、無事終了した(……かに見えた)。

パフの古くからのお客様である、仙台本社のS社の会社説明会での出来事だっ た。

S社のSさん(現社長。当時は専務)の意向で、ぜひ東京の学生を採用したい ということで、パフのセミナールームを使って説明会を開催した。

S社の説明会は、いつもSさん自らが出席し、熱弁を振るうことになっている。 しかも当時は、S社のコーディネート役を務めるのは、いつも僕だった。

Sさんと僕は、その日も、訪れる予定の学生を、セミナールームで待っていた。

6月ともなると参加する学生の数も減ってくる。その日の申込者総数は、たし か5〜6名だった。

しかし結局、訪れた学生は1名のみ。明治大学政治経済学部4年生の女子学生 だけだった。

実は、このときのS社の採用は、男子学生しか採れない事情があった。しかし 当局の指導があるため、そんなことは募集要項に載せるわけにはいかないし、 もちろん説明会への申込みを断るわけにもいかなかった。

その女子学生を前に、どのような対応をとるべきか、僕とSさんは頭を悩ませ て相談した。

出した結論。「男性しか採用できないことを、正直に、真摯に話そう」だった。

Sさんと僕が、申し訳なさそうにそのことを話すと、意外にもその女子学生は サバサバと、

「そうなんですねー、残念ですけど仕方ないです。でも、そうやって正直に話 してもらえたことが、とても嬉しいです」

と答えてくれた。

この清清しさに感動した僕たちは、せっかく来てくれたこの女子学生のために、 予定されていた時間のすべてを費やして、就職相談にのることにした。いや、 就職相談というよりも、ほとんど雑談に近かったかもしれない。

話をすればするほど、この学生の魅力が伝わってきた。ぜひこの学生を、パフ のお客様の会社(というか僕が親しくしている会社)のどこかに入社させたい と思った。

Sさんも同じ思いだった。「自分の会社で採用できないぶん、ぜひこの学生に は、良い会社を紹介してください」と、僕に言ってくれた。

僕は就職相談後すぐに、当時、個人的に最も親しくしていた、D社の専務(実 質的な次期経営者)に電話をして、「とっても優秀な学生がいるので会っても らえませんか?」と聞いた。

専務は喜んでくださり、数日後、その学生と面談してくれた。そしてその面談 後すぐ、電話をいただいた。

「いやあクギサキさん、確かにとっても優秀な学生さんでした。うちにはもっ たいないくらいです。でもだからこそ逆に、今の当社では、彼女の能力を十分 に発揮させることができないんじゃないかって、不安になりました。そこで提 案なんですけど、彼女、パフさんで採用してみてはいかがですか?パフさんな ら、若い人たちが主役の会社だし、きっと彼女が活躍できる場をこれからたく さん作れるんじゃないですか?」

専務からこう言われて、目から鱗だった。そうか、そういう手があったか!!

4名の内定出しを終えて、すっかりパフのことが頭から抜け落ちていた。いや、 もともと採用予定人数が3名だったのに、4名に内定を出していたものだから、 これ以上採用するなどということを考えていなかった。

しかし、専務のこのひと言で、考えを改めた。4名採るのも5名採るのも似た ようなものだ。よし、あの学生をパフで採用しよう!!

そして急きょ適性検査と能力試験と僕の面接を実施。能力試験の成績は、他の 内定者の平均値よりも高得点だった。もちろん面接もパスである。

こうやって電光石火の早業で、5人目の内定者が誕生したのであった。

この縁ある女子学生こそ、パフの新卒第二期生、保坂光江(以降、ホサカ)で ある(やっと終盤になって、名前が登場しました、笑)。

ホサカは、内定者時代と入社1年目までは営業を担当していたが、2年目から は、営業サポートおよびシステムの担当を務めてもらっている。その類稀なる テキパキさと他人の面倒見の良さで、「ホサカ抜きでは、パフの仕事は進んで いかない」と、すべてのメンバーから評されるようになっていった。

そして今では、システムの他に、アウトソーシング事業(お客様の採用業務代 行)の責任者もホサカが務める。業務がとても細かいうえに、正確さが求めら れる仕事だ。

システムやアウトソーシングの事業は、顧客から「100%正確にやって当た り前」と思われている仕事。そのプレッシャーたるや、相当なものであるにも かかわらず、ホサカは、幾度のトラブルに遭遇しながらも、決して逃げずに、 飄々と、毎年の厳しい仕事をやり遂げてくれている。

またこの7月からの新組織では、第3グループ長ということで、S社を含む約 50社を担当顧客として持つグループの、責任者にもなっている。


ところで、ホサカとの最初の縁を作ってくれたS社のSさん(現、社長)。そ して、「ぜひパフで採用して!」と言ってくれたD社のS専務。両者とも、こ の「100の出会い」のコラムに登場してくださった方々なので、あらためて 実名で紹介しよう。

サイデック株式会社の志田社長(第75話に登場)と株式会社ダイワコーポレー ションの曽根専務(第81話に登場)のことだ。このお二方がいなければ、ホサ カがパフに入社することは100%あり得なかった。

あらためて志田社長と曽根専務に心から感謝の意を表する。そして、ホサカ入 社のエピソードを思い出すたびに、縁の不思議さと偉大さを感じずにはいられ ない。

ということで88番目の出会い。新卒ニ期生のホサカこと、保坂光江との出会 いでした。
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