自転車操業物語 プロフィール
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  第28話    「1999年2月24日“キミは就職できるか?”中編」    
1999年2月24日。

ついに、イベント“キミは就職できるか?”の本番の日がやってきた。

緊張して、朝早く目がさめると、外は雨。
天気予報によると、午後から暴風雨といってもいいほどの大雨になるらしい。
なんとなく不吉な予感が漂う、イベント当日の朝であった。

このイベントは、大きく3つの出し物で構成されていた。

 1)メイン会場(ホール)でのパネルディスカッション(寸劇付き)
 2)会議室での、就職相談コーナー
 3)同様に会議室での、企業資料展示&配布コーナー

実は、当初は、このうち2)3)のコーナーは、行う予定ではなかった。
1)のプログラムのみで、しかも、入場料は1000円いただくという計画であった。

それを、ボクの思いつきで、急遽2)3)を併設して行うことにしたのだ。
特に2)の就職相談室は、イベント開催の数日前に思いついた。

そして、これら2つには、入場料はとらずに無料参加OKにしたのだった。

多くの学生が有料の出し物だけで来てくれるかどうか、不安になったことが一
番の理由であった。

また、相談室を急遽設けたのは、Web上で行っている内容を、ぜひアナログ
でも実施したい、ナマの学生の相談と対峙してみたい、と思ったからだった。

……

さてさて、話は戻って、イベント当日の朝。

スタッフは朝早くパフの事務所に集合して、荷物を運ぶことになっていた。
しかし、時間が経つごとに雨脚が激しくなる。

パフの事務所から会場までは徒歩2分の至近距離であったが、とても運べるよ
うな状態ではなかった。

ボクはやむなく、方々の赤帽業者さんに電話して、荷物を運んでもらうよう交
渉をし、やっと1台つかまえることが出来た。

我々は皆、ドブネズミのようにずぶぬれになりながら、荷物の搬入を行った。

荷物の搬入が終ったと思ったら、学生が入場してくる時間が近づいていた。

スタッフを持ち場に散らしたが、雨はさらに激しくなる一方。
果たして学生は来るのであろうか…。

ボクは、不安を胸に、ホールでのリハーサルに臨んでいた。

(果たして学生は来るのか!?…つづく)

 
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