STAFF COLUMN

スタッフコラム

2026年 新年のご挨拶(株式会社パフ吉川)

作成日:2026.1.5

日ごろお世話になっている皆さまへ

皆さま、明けましておめでとうございます。株式会社パフの吉川です。
旧年中は、大変お世話になりました。

昨年10月の初め、私は14日間という、
社会人人生の中で最も長いお休みをいただきました。

理由はひとつ。
小学5年生のときに一度訪れ、「もう一度、行ってみたい」と心に残っていた
小笠原諸島の父島と母島を訪ねるためです。

東京から24時間の船旅でしか辿り着けない島は
仕事や日常から、はっきりと距離が生まれる場所でした。

最初にこの島を訪れたのは、太平洋戦争中、小笠原に赴いていた祖父が
「死ぬ前に一度行きたい」と願って実現した家族旅行でした。

戦後80年。ガイドさんと、当時の記憶をたどりながら
「祖父は、このあたりにいたのかもしれませんね」と話しつつ、戦跡を巡りました。

そして残りは、海を眺めて過ごしたり、宿で本を読んで過ごしたりする日々。
特に何かを決めようとしたわけでも、答えを持ち帰ろうとしたわけでもなく。
ただ「行きたい」という気持ちに背中を押されて過ごした、静かな時間。

「それらしい正解」が速く簡単に手に入る今だからこそ、
島では「答えを急がなくてもいい」と言われていた気がします。

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正直なところ、これだけ長く会社を離れて大丈夫だろうか、
という不安がなかったわけではありません。

けれども休暇中、特別な判断を求められる場面はほとんどなく、
会社はいつも通りに時間を重ねていました。

その事実を受け止めたとき、ふと、こんなことを思いました。

私は社長になってからの5年間、
創業者のように「正しい答えを持ち、皆を導く存在」になろうとしていたのかもしれない、と。

しかし今のパフの経営は、少し違う形で進んできました。
「あーでもない」「こーでもない」と言いながら、
仲間と一緒に悩み、議論し、少しずつカタチになってきたところです。

私が不在でも何事も起きなかったのは、
そのスタイルが、すでに会社の中に根づいていたからなのだと、
小笠原で過ごす時間の中で、静かに腑に落ちました。

ちなみにこの旅に出たのは、創業者・釘崎が取締役を引退した、ちょうど1週間後。
たまたま決まった日程ではありますが、
今振り返ると、少し不思議なタイミングでした。

創業者がいなくなり、
「最後の最後に守ってくれる存在がいる」という安心感は、なくなりました。

ただ、だからこそ。
一人で正解を出そうとするのではなく、
「関わる人たちと共につくる」というスタイルを、
これまで以上に大切にしていきたいと考えています。

―――――

採用や育成の領域も、
ここ数年で成果を出す難易度は確実に上がりました。

だからこそ、こちらが用意した一つの答えを押しつけるのではなく、
お客様やパートナーの皆さまと試行錯誤しながら、
それぞれの「その組織らしい正解」を見つけていくことが、重要だと考えています。

これまで積み重ねてきたものを、きちんと自覚し、引き受け直すこと。
基本に立ち返ることで、また新しい価値を生み出していける。
そんな2026年にしたいと考えています。

皆さまにも、
距離を置いたからこそ見えたこと、実はすでに育っていたもの、
があるかもしれません。

今年は、そんな話を、ぜひたくさん交わせたら嬉しいです。

メールにて恐縮ではございますが、
皆さまの益々のご発展を心よりお祈り申し上げ、
新年のご挨拶とさせていただきます。

2026年 元旦
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