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スタッフコラム

読む人の心をつかむコンテンツとは?

作成日:2021.8.18

ツルです。

新卒採用一筋、四半世紀の株式会社パフ、新卒就職に関するありとあらゆる情報をスタッフが心を込めて日々コラムにしております。

「必読!殿堂入りコラム」こちらは学生さんにかなり読まれているコラムになりますので、人事採用担当の皆様もお時間あるときに是非。8月は夏のインターンシップを運営しつつ、内定式に向けてオンライン内定者懇親会の企画など22卒、23卒のイベントがパラレルに動く時期ですので、関連する内容のコラムがよく読まれております。

そんなスタッフコラムを日々、添削&公開していて思います。

よく読まれるコラム、読む人の心をつかむコラムとは?


「バズる、うける、感動する、胸キュン、刺さる、惹きつける、好かれる」要因ってなんだろう?と日々考えます。

 

先日、ジャカルタ、上海、をそれぞれ舞台にした男女のラブストーリー(どちらも現地では大ベストセラー)の翻訳を読み、個人的にはとても面白かったものの、きっと2021年の日本(東京)でそこまでベストセラーになることはないだろう、という感想も自分の中にはあり。(ごめんなさい関係者の方)バズる、うける、感動する、胸キュン、刺さる、惹きつける、好かれる」の要因を考察してみたいと思いました。

※今回はコラム(コンテンツ)の「情報元として有用である」という視点は省いて「感動」とか「好きになる」とはどういうことか?をテーマにしております。

 

『上海かたつむりの家』

『スーパーノヴァ』


ちなみに草深さんと違って恋愛ものが好きなわけではありません。

雑食なので手あたり次第に読む感じです。


1)コンテンツ(物語)を構成する要素


男女(LGBT、人類外もあるので様々ですね)がお互いに思いを通じあったり、あわなかったり。

要は愛の伝達のバリエーションなんですね。物語って。

裏返せば、憎しみの伝達。ドロドロするヤツ。

LOVE要素だけでは狭すぎる場合、尊敬と軽蔑と言ってもいいかもしれません。

ビジネスで相手をマウントしたり、陰湿ないじめで貶めて、軽蔑してみたり。




ゲームのシナリオなどAIでパターンを組み合わせて作ることも可能になってきた時代です。キャラクター(性格)設定して、愛(憎)と尊敬(軽蔑)の伝達しあえばなんとなく物語は成立しそうです。

昔々の物語が何度もリメイクされても人気なのは、すでに記憶にある予定調和の愛憎伝達物語に浸るのも心地よいからではないでしょうか?



関連する以下のコラムと書籍も面白かったのでよかったら。


『人工知能の作り方』

2)伝え方の問題


さて次の問題、せっかく物語ができても伝え方次第では、まったく響かないどころか、見てももらえない、発見してもらえない可能性が高いです。

今回の本もおそらく弊社社員は誰も知らないでしょう。知る機会がないかと。


Web情報の場合、もっと埋もれてしまう可能性が高いです。

これを「無人島でお祭り」と言うそうです。そうならないために、工夫が必要。


この辺はSEO対策の基本なので以下、(興味がなくても)スタッフには是非読んで欲しいコラムです。


「無人島でお祭り」にしない。コンテンツに橋をかける重要性


 

3)「好き」はどこから生まれる?


最後に重要な問題

「その物語はユーザーにとって面白いのか?感動するのか?好かれているのか?」

です。

これには共感「シンパシー」の最大化が重要だと私は考えます。

「年齢は近いのか?」

「衣食住、趣味などが想像の範疇か、共通点があるか?」

「写真、動画など文字以外の情報でも共感を得られるか?」

同じ内容を話していてもビジュアルが同年齢に近い先輩の言葉は響くけど、中高年社会人の言葉はお説教に聞こえる。

共通言語、ローカルルールなどが違うと仲間に入れない。

「おいしい」と言っている食べ物の味がまったく想像できない。

などなど


共感が高まったいい感じのタイミングで、吊り橋効果を狙えば、内発的動機も高まりそうですね。そのうちこのあたりにもAI分析が活用されそうですね。(言い方がイヤラシイですが。)


前述したジャカルタと上海の物語が2021年の東京でどこまで受け入れられるのか疑問に思った理由のがこの共感のズレです。


★ジャカルタのストーリーでは

 インドネシアのお金持ち家庭が、どんな暮らしぶりか?

 どのような教育思考をもっているのか?

 宗教が違うと恋愛が成立しにくい感じ

 大家族の集まりがやたらあり、親戚から立ち入った質問がバンバン飛んでくる感じ


★上海のストーリーでは

 90年代の不動産投機バブルな感じ

 2021年現在は上海郊外に小さなマンションを買うのにも5000万円とか普通、なかなか難しい。

 一人っ子政策での恋愛事情

 庶民の家の狭小っぷり

 高視聴率だったのにもかかわらず、現在は中国で放映もされない事情





このあたりの社会背景、文化背景、歴史背景、金銭感覚などがある程度共感できないとスルスル読めないのです。背景を想像しながら読むことも面白いと私は思いますが、受け入れる側のハードルが上がることは確実です。



まとめると、

1)すべての物語は愛(憎)と尊敬(軽蔑)の伝達である


骨子あればパターン学習AI作成も可能な時代に

2)ただし、伝達の工夫をしないと受信者に届くことすら難しい


コンテンツに橋をかけるのが重要。


3)ヒットするかどうかは送信受信双方の共感が最大化した状態を作れるかどうか?が鍵。


年齢、地域、文化、趣味などの共感の最大化。

ここはまだまだ人間の工夫領域かと思われますがが、パターン学習も今後進むでしょう。

共感が大きければ「愛」や「尊敬」へと昇華される確率が上がると思われます。



※個人の見解です!



★★おすすめ映画


「卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう」な私ですが、「愛」だの「好き」だの考察すると若干引かれそうだなということはなんとなく想像がついています(笑)


気分を変えて、愛と尊敬と笑いの伝達、肩のこらない物語のご紹介。


ブルースブラザーズ


「天使にラブソングを」「ゴーストバスターズ」「MIB」の前にコレだと思います。


白雪姫と鏡の女王


王道のロマンスも味付け次第で新鮮に。石岡瑛子氏最後の仕事。エンディングが急にインド!で楽しい。

人魚姫


ジャッキーチェンとか、古き良き香港映画っぽいのが好きな方にはハマります。


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人間はみずからが
愛するものごとによって

形づくられる

ゲーテ


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