「顔の見える就職と採用」の、その先へ──職サークルのコンセプト位置づけを見直した理由(長文)
作成日:2026.2.24
こんにちは。株式会社パフ 代表の吉川です。
今日は、前回のブログで少し触れた職サークルのコンセプトの位置づけを見直した理由について、私自身の言葉で、きちんとお伝えしたいと思います。
パフに長く関わってくださっている方ほど、「顔の見える就職と採用」という言葉に、
それぞれの思い出や経験を重ねてくださっているはずです。
だからこそ、この話は軽くは書けません。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
1997年、パフを創業した当時の新卒採用市場は、完全な買い手市場でした。
企業が強く、学生は選ばれる側。
情報を“盛る”ことで学生を集める採用が、半ば当たり前だった時代です。
本当にそれで、企業と学生は幸せな出会いができるのだろうか。
その問いから生まれたのが、創業時から掲げてきた「顔の見える就職と採用」という事業コンセプト。
ウソをつかず、誠実に向き合い、丁寧に対話する。
当たり前のようで、当時は決して当たり前ではなかったこの姿勢に、共感し、共に実践してくださった企業の皆さまがいたからこそ、パフは28年間、歩みを続けてくることができました。
このコンセプトは、私たちが市場に対して掲げた“主張”であると同時に、皆さんと一緒につくり、育ててきた価値観そのものです。
一方で、時代は大きく変わりました。
情報開示は当たり前となり、採用市場は売り手へ。
学生が条件で企業を選ぶ時代です。
その結果、就職活動は次第に、「失敗しないため」「損をしないため」の企業選びへと傾き、
学生が「自分はどんな人生を生きたいのか」「どんな大人たちと働きたいのか」
という、本来向き合うべき問いと、じっくり向き合いにくくなってきている。
私は、そんな違和感を強く感じるようになりました。
条件を比べること自体が悪いわけではありません。ただ、それだけで選ばれた仕事が、その人の人生を本当に豊かにするのか――その問いは、どうしても残ります。
そんな違和感と向き合い続ける中で、
私は、ひとつの結論にたどり着きました。
これまで大切にしてきた「顔の見える就職と採用」の、その先に、企業の皆さまと共に踏み込むべき領域があるのではないか、と。
今、私たちが向き合い、変えていくべきなのは、
採用手法や採用側のスタンスよりも
就職活動の先にある、学生の「働くこと」への捉え方(就労観)ではないか。
職サークル は、「顔の見える就職と採用」を大切にしてきたからこそ、その問いに、企業同士で本気で向き合い続ける場でありたい。そう考えるようになりました。
そのために、新たなゴールとして掲げたキーワードが、
「Work In Life ― 心豊かに働く ―」です。
これを、職サークルの新たなゴールとして掲げることにしました。
ここからは、職サークルの企画書にもそのまま載せている、私自身が「こんな社会をつくりたい」と願っている原点を、手を加えずにお伝えします。
(※以下、企画書掲載原文)
―――
新卒一期生として株式会社パフに入社した私には、
仕事を教えてくれる先輩社員がいませんでした。
そんな私を育ててくれたのは、
お客様をはじめ、一緒に仕事をしてくださった先輩社会人の皆さんです。
会社も、立場も違う。
それでも本気で叱ってくれた。励ましてくれた。
仕事で何を大切にすべきかを、背中で教えてくれました。
何より、その方々自身が
どんなに大変なときも楽しそうで、本気で成果を出していて、
とにかく、かっこよかった。
仕事は決して楽なものではありませんでした。
それでも圧倒的に楽しかった。気づけば成長していました。
振り返っても、パフで働いてきたことに後悔は一つもありません。
「仕事は楽しいものだ。明日はもっとよくなる。」
私がそう信じられるようになったのは、
周りに、素敵な社会人がいたからです。
若者は、出会う大人によって変わります。
その影響は個人のキャリアにとどまらず、
企業文化や社会の生産性にも連鎖していく。
社会の入口で出会う社会人の存在は、想像以上に大きいのです。
だからこそ、思います。
若者の周りに、
“仕事は人生を豊かにする営みだ”と本気で言える大人が、
もっと増えてほしい。
仕事は、人生のすべてではない。
けれど、人生の確かな一部であり、
人生を深く、豊かにする力を持っています。
それを言葉ではなく、姿勢で伝えられる大人たちと、
次の世代を迎えたい。
職サークルは、
そんな大人たちが会社の垣根を越えて出会い、
本音で語り合い、磨き合いながら、
若者の“働く意味”に向き合い続ける実践コミュニティです。
人材育成は、単独の企業では完結しません。
だからこそ、企業を越えて学び合う場にこそ価値があると、
私は信じています。
仕事は楽しいものだ。
明日はもっとよくなる。
そう信じられる社会を、本気でつくっていく。
その意思を込めて、職サークルをリスタートします。
―――
社長になって6年目。
これまで積み重ねてきた想いを大切に抱えたまま、
時代に合わせて、次の一歩を踏み出すフェーズに入りました。
これからは、皆さんのところへ直接伺い、
この話をする機会も増えると思います。
ぜひ、率直なご意見も聞かせてください。
「顔の見える就職と採用」を信じてきた皆さんと、
その“先”を一緒につくっていけたら、これほど心強いことはありません。