お友達のお友達は皆友達。沖縄で見たおもてなしの原点
作成日:2025.11.26
先週、沖縄に出張していました。
東京よりも時間がゆっくり流れていて、ただ歩いているだけなのに
「もう少し肩の力を抜いていいよ」
と背中をそっと押されているような、そんな空気に包まれました。
今回は、全国のHR事業者が集まる「ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)」の会合。
情報交換も議論も、いつもより何段か深い。
諸先輩方と丸2日間、同じ空気を吸いながら、いろんなことが学べました。
そんなお仕事に入る前日。
元お客様であり、元パフ社員でもある杉平さんが、沖縄の行きつけのお店に連れて行ってくれました。
席に案内されると、まず目に飛び込んできたのが手書きの大きなボード。
「Welcome あゆさん!」
初めて会うお店の方なのに。
見た瞬間、胸の奥がふっと温まりました。
そして料理が出てくる頃、まさかのサプライズ。
誕生日が近いからと、杉平さんが事前にお願いしてくれていたのです。
しかも用意されていたのは、デザートプレートではなく——“つまみプレート”。
甘いものより、お酒のつまみが好き。
そんな私の嗜好をなぜか知っていたかのような絶妙なチョイスで、思わず笑ってしまいました。
「お友達のお友達は皆友達」
そんな空気が店中に満ちていて、そのあたたかさにすっかり包まれてしまいました。
この夜、強く感じたことがあります。
おもてなしとは、
「想像力」と「創造力」 の掛け算で生まれるものだということ。
相手の喜ぶ未来を想像し、
その未来のために、ひと手間を生み出す創造力。
そしてもう一つ、
「相手はきっと良い人だ」
と信じて向き合える力。
信頼があるからこそ、踏み込むことができる。
寄り添えるし、遊び心も生まれる。
サプライズのあたたかさに触れながら、そう思いました。
今回の沖縄出張を振り返ると、
18年間も利害関係に縛られずに続いているFネットが強くゆるやかに繋がっている理由も、
この“相互のおもてなし”にあるのだと、じんわり感じます。
私はパフを「おもてなしが得意な会社」だと誇らしく思っていましたが、まだまだ外に学ぶことがたくさんある。
沖縄の夜が、やさしく気づかせてくれました。
経営も、組織づくりも、制度や戦略だけでは動きません。
人が動くのは、
「自分の存在をちゃんと見てくれている」
「自分のためにひと手間かけてくれた」
そんな小さな気持ちに気づいた時。
沖縄出張を実現してくれたFネットの皆さん、
杉平さん、そして沖縄で出会った皆さん。
あたたかい時間を、本当にありがとうございました。