STAFF COLUMN

スタッフコラム

技術革新の先にあるもの——私たちは効率化ばかりで人間らしさを忘れてないか?

作成日:2025.8.19

こんにちはタシロです。

最近、社内外でも「AI」関連の話題が多く、すっかりビジネスシーンにおいて不可欠なツールになってきたなぁっと実感しています。

私自身、その恩恵を間違いなく受けており、数年前と見違えるように業務効率が進んでいます。一方で「生産性向上!」「無駄削減!」と、まるでビジネス界の呪文のように唱えられることに少しモヤモヤしています。
だって、空いた時間にまた仕事を詰め込むのが資本主義の常ですから。効率化は本当に幸せにつながるのでしょうか?「成長し続けること」って本当に正義なの?今日はそんな問いを立てたい。



 

進化しすぎる技術、行き先はどこ?


蒸気機関から始まり、電気、通信、インターネット、そしてAI。技術はどんどん進化してきました。でも、その行き先はどこにあるのでしょうか。情報化社会は格段に便利になる一方で、翻弄されているのが現代人のようにも思います。AI時代。効率化でできた余白に新しいタスクを山盛りにするだけなら、むしろ疲れる未来しかないかもしれないですよね。

私が大事だなと思っているのは、今こそ「ビジョン」を持つことです。自組織が技術革新を通じて、何を実現したいのか。どこへ向かいたいのか。関わる人間がワクワクするような「ビジョン」が必要です。ここがぼやけたまま突き進むと、結局は消耗戦になってしまうような気がしていて。「で、生産性を上げて、効率化をして何がしたいの?」ビジネスパーソンすべてに突き付けられている大きな問いです。

僕たちは幸せになるために生まれてきたんじゃないのか?


私は信じています「人間は幸せになるために生まれてきた」と。AIで単純作業が減って創造的なことに時間を割けるなら素敵です。でも「効率化、効率化」と叫んでばかりでは、息が詰まってしまいませんか。私たちは機械じゃない。むしろ“無駄”を楽しみ、“非効率”に笑えるからこそ人間なのだと。効率化の行き着く先が「もっと仕事」ではなく「もっと笑顔」であってほしい。揺ぎ無い思いが、また一つ生まれています。

そんな私、実は地域の「ティラノサウルスレース」実行委員会の事務局メンバーとして関わっています。ティラノサウルスレースとは、ティラノの着ぐるみを着て全力疾走する、あのバカバカしいイベントです。(ニュース等で見たことありますでしょうか?)一見すると、生産性ゼロ。むしろマイナス。でも、参加者も観客も大笑いし、幸せそうな顔で帰っていきます。その光景を見て思うのです。「これこそ、人間らしさだ」と。今、日中の本業の傍ら、事務局の業務にも取り組んでいますが…分からないことだらけで本当に大変。でも、この活動に意義を感じているからこそ、私は頑張っています。

技術と遊び心の二刀流でいこう


効率化も成長も大事。でも、それだけに取りつかれると人間らしさを見失ってしまいます。AIがいくら進化しても、遊び心やユーモアはコピーできません。だからこそ私たちは、「効率と無駄」「成長と遊び」の二刀流で生きたいと考えています。(大谷翔平さんが大好きなので【二刀流】という言葉を使います)

AIと仲良く付き合いたいし、もっと生産性を上げ、社内外に関わる仲間が笑顔でいてほしい。これは私の思いです。そしてもう一歩踏み込むならば、ときにはティラノサウルスになって走ってみるように効率と無駄を行き来しながら、人間らしい幸せを探したい。だって、人生は笑ってナンボなのですから。ね、みんな!
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