ある会社さんが、説明会を2回に増やし、異なるプログラムを開催したところ、選考の応募者数が増えたという成果があったそうです。
1回目は、通常やっていた企業理解説明会。2回目は、学生自身が「本当に聴きたいことは何かを洗い出す」自己分析&徹底質問会。
2回目のプログラムは、弊社にてお手伝いしたのですが、そのポイントは、質問の主語を「You」から「I」に変えましょう!という内容でした。
学生に「質問してください」と投げかけると「貴社の事業の強みと課題を教えてください…」などと、どうしても会社(学生にとってはYou)が主語になってしまいます。
でも本来は、「私は●●なことを大切にして働きたいのですが、貴社ではどんなことを大切にして働く社員さんが多いですか?」と自分の大切にしたい価値観と照らし合わせた「I」で始まる質問をしてほしい。
なぜなら、それが本当に「自分に合う会社」を見つけるキッカケになると考えているからです。
企業の「良い」ところをたくさん知ると「良い会社」と思われます。
そして、企業と自分の「合う」ところをたくさん知ると、「好きな会社」になります。
「良い」という評価は、比較されやすくまた第3者の意見にも流されやすいものですが、「好き」という評価は、本人だけが決められる唯一無二の存在。
説明会から最終選考までのどこかで、この「I」を主語にした企業理解の場を設けられるか、またその視点を学生にもってもらうよう促せるかが、志望度アップの重要なポイントではないかと思っています。