釘さんの100の出会い プロフィール
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  <第149話> 「他にもいるいる、パフの凄腕メンバーたちの巻」   2007/11/19  
 
6ヶ月もの時間をかけて、パフに新卒で入社してきた社員たちとの出会いを書 いてきた。出会いの数も、前回ついに『99』となった。ということは100 までいよいよあとひとつ。3年間に渡って書いてきた連載も、今回でやっと終 えられる。一回も穴をあけずに書くことができ、正直、ホッとしている。

さて、最後は、いままで紹介してこなかった新卒入社以外の社員たちのことを 書いて締めくくろうと思う。

現在パフには、新卒入社以外の社員が(契約社員の方々やインターンシップの スタッフも含めると)総勢で10名いる。パフのスタッフは新卒入社の社員を 中心に構成されているという印象が強いのだが、10名という数を聞くと、決 してそうではないことがあらためてわかる。

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2006年8月、眼光鋭い男が入社してきた。名前をタケウチという。新卒で証券 会社に入社したもののバブル崩壊のあおりを受け、その証券会社は消滅し、人 材紹介と人材派遣を行う某社(現在は業界を代表する会社だが当時は未上場の ベンチャーだった)に転職。その後、複数の人材系企業を渡り歩いてきたツワ モノだ。いままでのキャリアを活かすべく、昨年の夏、パフに転職してきた。 いっけん恐そうに見えるのだが、実は子煩悩で家庭を愛する男でもある。


2007年3月、それまで務めていた旅行会社から、突如パフに転職してきた女性 がいる。名前をスギヒラという。この旅行会社は、実はパフの創業時からの取 引先でもあり、人事責任者の方とは10年間ずっと懇意にさせてもらっている (このコラムにも登場している)。そんな関係もあり、転職の希望を聞いた時 にはびっくりしたのだが、結果的には、その人事責任者の方から「スギヒラを よろしくお願いします」と言っていただいた。現在は、営業ウーマンとして活 躍中だ。


2007年8月、総務不在の状態だったパフの穴を埋めるべく入社してきた男がい る。名前をスズキという。北大の法学部で弁護士を目指して6年間も勉強して いたのだが、その道は断念し、民間企業の総務としてキャリアをスタートした。 ユニークな観察眼と表現力を有しており、全体会議のときの彼の発言には、皆 の注目が集まっている。総務というのは、本当に『何でも屋』の仕事である。 最近では、優しく誠実に相手に迫る、新種の『債権回収屋』としての側面も見 せてくれた。


2007年9月、制作ディレクターとして入社してきた女性がいる。名前をヨシダ という。はじめ契約社員として過ごしていたのだが、その後正社員に志願して くれた。半端じゃないほどに忙しい現場と、あらゆることが未整備な会社の現 状を理解し、覚悟を決めたうえでの社員志願だった。実は3歳の男の子(イッ くん)のおかあさんでもある。休日はイッくんと一緒に出勤しているのだが、 殺伐とした社内にホンワカとした癒しの空気を生み出してくれている。


契約スタッフとして、パフのアウトソーシング事業を切り盛りしてくれている 女性陣が3名いる。名前を掲載する許可を取っていないので、実名を書くこと ができないのだが、アウトソーシング事業だけにとどまらず、皆それぞれに大 活躍してくれている。イベント運営、サイト運営、お客様向けサポートなどな どが円滑に行われているのは彼女たちのおかげである。特に彼女たちの電話は、 すごい。目の前に学生やお客様がいるかのような、優しく丁寧な語り口なのだ。 これから本格化する採用シーズン、その活躍に大いに期待したい。


インターンシップとして働いている現役の大学生がふたりいる。アンドウ(男) とショウジ(女)だ。アンドウは僕のことを「釘さん」と気安く呼んでくれる。 企業向けに配信しているメルマガでコラムを書いているのだが、学生とは思え ない広い見識と筆力を有している。卒業後は、いま世界でもっとも注目されて いるIT企業に入社する予定なのだが、ちょっと道を踏み外して、パフの入社 式に出席してもらえないものかと思っている。

いっぽう、ショウジは当初、『社長秘書』として入社してきたのだが、数千枚 にもおよぶ名刺整理という大仕事をこなしたいま、イベントスタッフやレポー ターとして活躍している。現在、『月刊パフ』という動画レポートのなかにも 登場している(パフポートからもリンクが貼られている)ので、必見だ。卒業 後は国内最大手のシンクタンクに入社する予定なのだが、なぜかパフの営業研 修に毎回参加している。シンクタンクに行く前に、パフで営業してみる?


そして最後に……。

創業時からの金庫番として、ずっとパフを支えてきた女性がいる。名前をマル ヤマという。決して楽とはいえないパフの資金繰りを任されており、僕以上に 胃の痛い日々を過ごしてきたのが彼女だ。

彼女には娘がひとりいる。パフで働きはじめた頃は幼稚園児だったのだが、い まは自分よりも背の高い高校生になっている。社長や自らを犠牲にすることは あったにしても、この10年間、社員への給与支払いや、仕入先への代金支払 いを滞らせたことは一度もない。そんなこと、あたり前のことだろうと思う人 がいるかもしれないが、財政基盤が脆弱な中小企業にとって、これがなかなか 難しいことなのだ。考えてみればこの10年間、ずいぶんと心労をかけてきて しまった。いましばらくは耐えてもらわねばならないのだが、10年の一区切 りとして、あらためて彼女には最大限の感謝の意を表したい。

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ということで100番目の出会い。現在パフで働いている、新卒入社以外にも 実はたくさんいた、凄腕のメンバーたちのお話でした。

と、このコラム、これで最終回にしようかと思ったのですが、ちょっと素っ気 ない感じもするので、数週間お休みをいただいたのちに、あらためて本当の最 終回を執筆したいと考えております。では数週間後、もう一度だけお会いしま しょう!
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