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  第41話    「番外編:今年のインターンシップ山本君の話(後編)」    
今回まで番外編ということで、今年のインターンシップ山本君のお話です。

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日大生産工学部からインターンシップとして派遣されてきた山本君。
9月下旬、全10日間の就業体験を終え、大学に帰っていきました。

彼から後日、大学に提出したというレポートをもらいました。その最後の頁
に書いてあった『感想』。思わず目頭が熱くなる文章でした。山本君に転載
の許可をもらいましたので、この場でご紹介します(原文どおりです)。

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今回、実習先のパフに行き、まず最初に感じたことは社員さんの一人一人が、明るくイキイキと仕事をしているということだ。社員が少数というのは、大きな企業に比べて一人一人の負担が大きいはずだが、その大変な仕事でも全員責任を持って、しっかり行っていた。

なぜ、ここまで一生懸命働けるのかを考えてみた。それは、おそらく全員が
パフのことを大事に想って働いているからではないかと、僕は思った。
そして、これがベンチャー企業の原動力ではないだろうか。その原動力の中心に
いるのが社長の釘崎さんであって、パフという強く優しい会社を作り上げてきた
方である。良い経営者がいるから良い社員が育つ。これは当たり前のことだが、
その当たり前のことが、どの会社でも見れることを僕は期待したい。

今回のインターンシップの仕事内容は、主に大学訪問で、営業に近い内容だ。
今まで僕は、営業という分野だけは避けて通りたいと考えていたので、今回の
仕事内容は悩むものがあった。なぜ営業が嫌かというと、まず話し下手であると
いうことである。

このことを釘崎さんに話すと、「営業は話すのがうまくないと出来ないの?」
という問いが返ってきた。僕は、それから営業に必要なものは何なのかを考え、
一つの大学訪問が終わった帰り道で、ふと思った。

「この大学の就職指導課での担当者は、とても真剣に聞いてくれたな」と思い、
説明の内容を振り返ってみても、良い内容とはいえなかったのに自分では満足
した気分でいるという矛盾を感じたのだ。
理由と考えると、さっきは自分の持っている知識を搾り出して相手にわかっ
てもらいたい一心で話しをした。

さらにここで、パフのサイトで釘崎さんの過去のことをつづった物語を思い出
した。釘崎さんが、熱意のこもった営業活動をしている場面を思い出した。
まさしく営業で大事なものはこれではないかと僕は思った。顧客に対して自分の
伝えたい事を一生懸命伝える気持ち。これが、まず営業に必要なものではない
かと僕なりではあるが感じ取った。

僕がこの10日間で大きく変わったことは、苦手意識をもった分野の捉え方で
ある。苦手意識を持っているものに対しては、たいてい表面からしか見ていない
はずである。その苦手なものに実際に接してから、初めて気付く事が多くあるの
ではと思う。そして僕はなにより就職にたいしての意識を変えることができた。

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たった10日間のインターンシップだったけど、これだけのことを掴んで成
長した山本君。そしてボクらに対して、逆にとても大切なことを教えてくれ
ました。山本君、お疲れ様&どうもありがとう!

(次号からは、また3年前の物語です!)

 
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